下記は、平成21年9月17日発行の普明会報に掲載されたものです。
昭和51年10月1日発行
普明会報 第123号
二代会長法話より抜粋
幕(幕川金神滝)のお滝修行は各自の先祖の業障懺悔だったのですが、ここ(万霊殿)のお滝はどうもそうではないらしいのです。先祖ではなく神様の修行なのでした。
皆さんと一緒にその土地の神々、氏神様が集まられて修行されるのだそうです。その後大祭でお祓いを受けられ、今度は出雲大社で御位をいただかれるという順序なのだそうです。そのはじまりがお滝修行なのだと教えられました。
お滝修行お滝修行と申しますが、そこにあるのはプールです。プールに張られたただけの水としか私たちには見えませんから、草刈りをしてプールに入って、盆踊りをして帰るだけだ、というふうに思うようになったのではないかと思います。
ところがこの水は、正真正銘の滝の水なのです。地下に滝があるのです。万霊殿を建てるに当たりまして、一番最初に井戸を掘りました。水が出るか出ないかが問題でした。昼夜、掘削機械が回り続けて、70メートルで水が出ました。岩盤を何層も堀り抜いて水を見た時には、本当にみんなで喜びました。ところが安心して一晩、機械を止めておいたら、掘削した土砂が固まって穴が塞がってしまったのです。それからが大変でした。結局とうとう機械を捨てて、新しく掘ることになりました。
これだけの工事のできる新しい機械は、おいそれと手に入るものではないそうで、ずいぶん苦労があったようですが、二ヶ月ほどして再び作業が始まりました。
少し離れた所を掘り始めましたが、70メートルでもだめ、100メートルでもだめ、120メートルでもだめ、そしていよいよ水脈に当たったところが200メートル下がったところでした。最初の所から少し離れた所なのに、70メートルから200メートルまで水みちがなかったのです。
しかし、その水量の豊富なことは、「どんな干ばつがあっても涸れません」と保証されました。また、まったく癖のない水で、富士山に降った雨水がこの水脈に入るには200年かかり、これは200年前の水だとも言われました。一つ一つびっくりする話で、土の中ってわからないのね、と言っておりました。
その掘削中に、円柱形の長さ2メートルほどの岩盤が、壊れないで出ました。岩盤に次ぐ岩盤なのですが、なかなか大きいままでは掘りきれないわけです。それでその石柱を水口(1号井戸)に立てることにしました。水神様のしるしを刻ませていただこうと思い神様のお名前を伺いましたところ、「天の瀧水神」と教えられました。その時の霊感では、天界にお滝が現れたそうです。
「天の瀧水神」と口にいたしまして、初めて気がついたわけです。少し離れた所に、70メートルから200メートルまでの落差があるわけです。そうすると滝なのです。地下の滝なのです。表には見えない、霊界の瀧でした。
その水がプールに入ってくるわけです。幕のお滝では、しぶきだけで精一杯の人も、このお滝には入れます。落差130メートルものあるお滝の水を、しかも、200年前の水をいただいていたわけです。万霊殿の滝修行として四年目を迎えまして、今回、天界の滝である神々の修行場であることを、わからせていただきました。