この紙芝居の動画は、ジャガイモという植物に対し、人間的な感情を注ぎ入れ、その喜びを表現したものです。
また、人間のカラダや他の生命体や物質、あらゆる生命力、現象はすべて天地のお恵みで、宇宙の心の現れです。ここでは人間と他の生命との宿命の違い、さらに人間の立場をいかに捉えるか、子供たちといっしょに考えるきっかけになれば幸いです。
以下の文章は初代会長鹿島俊郎のノートから抜粋したものです。
ご参考にしてください。
『夜、恩師(戸次貞雄)がかつて、近江二連隊に入隊されたときのことである。
皆は、ずいぶんしぼられて苦しんだが、恩師は上官に非常にかわいがられ、非常に楽をされた。
それも、訳あるかなで、あるとき、練兵場で、疲れて皆ツツジに腰をかけて休んだ。あとで恩師は、同僚や上官の前で、練兵場のツツジはかわいそうだ、同じツツジでも、ご隠居さんにかわいがられ、水や肥料をやられて、美しく咲いているのもあるし、咲くのも咲けず腰をかけられて、上にも伸びられぬよう、運命づけられたツツジもある。しかも、自分の力では、どうしようにもないのである。しかし、人間は、天地から、自由を与えられている。宿命によって、このツツジのように差はあれど、みずからの努力、決心により、運命さえ変えていくことを許された身の喜びを、つくづくと話したとき、上官もしみじみと聞き、変わった男だなと、皆一様に親切にされた。とのことである』 (祖神ノート抜粋)