出版物発行のおしらせ

出版物おしらせ

 
 

宇宙真理と文化
 戸次貞雄は、昭和13年3月16日より昭和22年4月3日まで、阿蘇清水滝にて修行に入り、自然と人生、人生と宇宙意志を研修しました。(『本団の沿革及び教義の大要』より)そして、昭和25年2月24日東京において、戸次の初めての講演会が開催されました。記録によると、長講二時間にわたり、聴衆は千名に及んだとあります。昭和26年4月21日、この講演会の速記録が、日本敬神崇祖自修団より『宇宙心理と文化』として、発行されましたが昨年7月8日、当方において新たに編集し直し、注釈等を加えたものが当冊子です。

 その内容は、
「宗教は、喜びを与えるということが根本でなければならない」
「しかるに天津心(天の心)は、その(人間の)罪さえも何らとがめることなく、無言のうちに、この文化という、大きな恵みをくださっておるのです。天地を造られた親神は、広大無辺な大慈悲というか大愛というか、ことばで尽くせない慈しみを、われわれに与えてくださった。それがこの文化です」
「われわれは、真の宗教の根本たる喜び、罪ある者をとがめず、ただ一筋に恵みを与える天津心を、生活の中に実行してこそ、真の幸福がある」
とあります。そして、日本の国柄に及び、最後に、
「一日も早く苦しめる先祖をお救いくださるように、また文化人として天恩・衆恩に報いて、人間としての誇りある生活をなされるようお祈りして、この私の話を終わりたいと思います」
と締めくくられています。
 なお、この講演会を皮切りに、戸次は福島、長野、東京、山形、山梨、福井、宮城など二十近くの講演会を行っています。今後おって、後に完成される教えにいたるまでの講演会、ご法話を編集し出版する予定です。ご期待ください。
 
 
 

富士御出山記念大講演会
 この冊子は、戸次貞雄が昭和25年9月10日、『富士御出山記念大講演会』と題された福島市公会堂での講演会と、昭和26年5月20日に『文化と日本天皇道』と題された長野市蔵春閣公会堂での両講演会記録を、当方にて編集し、注釈を入れ平成27年4月17日に発行したものです。

 昭和25年9月10日、福島での講演会は『富士御出山記念』とされていますが、戸次はこの年の7月20日から8月10日まで、前年に続いて二回目の富士での修行に入っています。

 講演会は、「妙法蓮華経の主体というものは日本国にあるのであります」と始まり、「日本の国柄の中のどこに法華経があるか」ということが説かれています。その中で、「日本神道というものは、何であるか」を述べられ、苦しむ先祖を救うことが「文化の恵みを頂いた、われわれの務め」であるとされています。さらに「これがまた日本国民に与えられた、神の国の神の子としての、神の義を行うことであります」としています。

 昭和26年5月20日の講演会は、『文化と日本天皇道』と題されており、その内容は「今日の文化を通して、日本天皇道とはいかなるものであるか」ということの解釈となっています。

「科学を通して見る宇宙の文化は、これは喜ばしめんがため、(中略)この喜びというもの、それ自体が天地の中に動いている心である」また、「今日の文化は、石ころに至るまでも、われわれの生活を潤してくれていることがわかるし、それらの神々には、恵みを伝える神として礼儀を行ってきた。これこそ、宗教の根本でなければならない」と説かれ、その「礼儀」こそ「天の喜び合うという心に合体する道なのであります。何々宗では、ないのであります。天地を貫く道です」と述べてられています。

※ 終戦後、昭和26年9月にサンフランシスコ条約が結ばれ、翌年4月8日に発効されました。これらの講演が行われた時は、いまだ連合国の占領下でありました。また敗戦により、象徴天皇となり、神も仏もなきものという風潮のときでもあります。そのようなときに、この両講演会では、神国日本、日本の国柄、そして神武天皇より歴代天皇が行われてきた「御霊鎮(みたましず)め祭り」と、その尊厳が説かれています。

今後、ご恩師戸次貞雄講演会記録、昭和の法華経3部作などが順次出版される予定です。

詳細は各道場にて、お問い合わせください。